投資指標の初歩(ROE,ROA,PER,PBR)
財務諸表のデータから計算できる指標がある。その中でもROE,ROA,PBR,PERなどはよく投資に用いられる。
しかし、見ては忘れるの繰り返しなので整理していきたい。
【収益力を測る指標】
●ROE = 自己資本利益率 (Retuern On Equity)
ROE経営という言葉やそれだけの本があるほど注目するべき、されている指標。
10%とかだと高い???
●ROA = 総資産利益率 (Return on total asset)
企業が総資本(借入金、株主資本)をいかに効率的に運用しているかを示す値。
●財務レバレッジ
ROEやROAが高いだけで健全な財務状況であるとは言えない。
借金が多い場合などがそれにあたる。
財務レバレッジ = ROA / ROE = 総資本 / 自己資本
自己資本に対して、何倍もの資本を事業に投下しているかを表す。
【割安度合いを測る指標】
●PER = 株価収益率 (Price earning ratio)
PER = P/EPS ・・・①
PERは低い方が、株価は割安と見られ、高い方が、株価は割高と見られます。PERからは、大きく次の二つの意味を見出すことができます。
●使い方:目安は20くらい??
・ 同業他社との比較
同じ業種のほかの企業との比較は有効です。株式市場の状態によって全体のPERの平均値は変わるので、20倍というのはあくまでひとつの目安ととらえてください。
・ 高PERの銘柄へは投資しない
PERが高いのは、将来利益が大きくなることを見込まれているためという判断もできますが、逆に利益がそのままだったり小さくなったときには反動が大きくなります。
●PBR = 株価純資産倍率
PBR = P/BPS = 時価総額 / 株主資本(評価・換算差額等含む)
1に近いほど、底値圏であることを意味している。
(通常はPBRは1倍以上)
(1倍以下は「割安」か「倒産危機」のどちらか)